Xming によるリモートログイン環境

. . . Xming/gdm

以下の記述は、ubuntu6.06 LTS 環境のサーバに対して、ログインマネジャを利用して
リモートログインするための環境設定、必要なプログラムを記述するものである。
このため、以下に示す項目の概要を理解できない人にはお勧めしにくい内容である。

  1. gdm The GNOME Display Manager
  2. xdmcp X Display Manager Control Protocol
  3. X Window System

初めて見るキーワードがある場合は、まずはそれらを確認すること。

また、以下はubuntu6.06 LTS 日本語版をベースにスクリーンキャプチャを使用する。
他のディストリビューションでは画面、画像の見た目が違う場合がある。

Windows 動作下でUnix/Linux/FreeBSD 等のサーバにアクセスする場合は
シェル環境であれば古くはtelnet、現在はssh を利用する。
しかし、コマンド実行環境が利用できるだけであり、サーバが保有する
GUI 前提のアプリケーションを実行する事はできない。
その為に、サーバがログインマネジャを実行できる場合は
ログインマネジャに接続するための仕掛けを利用する。
#ログインマネジャとはGUI ベースのログイン機能を提供する仕掛け。

これとは別に、VNCという遠隔操作プログラムを
利用する方法もあるが、VNC の詳細に関してはここでは説明しない。
VNC に関する日本語による解説は、
  1. VNCのページ
  2. ゼロ円でできるXサーバ WindowsでLinuxをリモート操作(前編)

などを参照するといいと思う。



Windows 上で動作するX Server プログラム
Windows 上で動作させる事が可能なX Server プログラムは複数ある。
X 端末プログラムと呼ばれる事がある。
商用のものをはじめとして、現在ではフリーで公開されているものがいくつかある。

商用版
など。

フリー版 / オープンソース版

X-Deep/32 は過去にFedora Core4 との組み合わせで利用していた。
X-Deep/32 に関しては、 @IT の記事、Windows用のXサーバでLinuxにアクセスするには(XDMCP編)
参照すると詳しく説明が書かれている。
尚、X のバージョンを比較すると、X-deep/32 がX11R6.5.1 で Xming はX11TR6.9.7(2006/7/6現在)である。
今回はX のバージョンがX-deep/32 より新しい Xming を利用することにした。



Xming の入手

Xming をSourceForgenetより入手してインストールする。
通常のWindows 用プログラムと同様に、対話式のインストーラであるため難しい点は特にない。



サーバ側(ubuntu 側)設定



メニューの「システム」→「システム管理」→「ログイン画面」を選択し、実行。
パスワードの入力要求ダイアログが表示されたら、パスワードを入力する。




「ログイン画面の設定」画面が表示される。




タブの「リモート」を選択する。
設定を以下のようにする。
  1. スタイル : 簡易型
  2. 背景の「リモート・ログイン時は画像を表示しない(R)」をチェック

設定が完了したら「閉じる」を押下して終了。



Xming の起動手順



XLaunch を実行する。
Display Setteing ダイアログが表示される。
Fullscreen, One window, One window without title bar の3つから
好みの表示方法を選択して「次へ」を押下。




Open session via XDMCP を選択して「次へ」を押下。




XDMCP settings

  1. Connect to host
    • 接続するホストが固定の場合にIP アドレス、DNS で解決可能なホスト名を指定
    • 接続可能なホストが複数存在存在して
      明示的に接続ホストを指定する場合
  2. Search for hosts (broadcast)
    • ネットワーク上のサーバで接続可能なところに接続したい場合
    • 指定が面倒な場合 (^^;

Connect to host 又はSearch for hosts (broadcast) のいずれかを選択して「次へ」を押下。




Remote font server(if any) は、接続可能なフォントサーバが存在する場合で
フォントサーバのフォントを利用したい場合に指定する。
ただし、基本的なフォントはXming で持っているため空欄でも問題はない。

指定が特に無ければ、「次へ」を押下。




Save configuration ボタンを押下すると、設定した項目の保存ができる。
「完了」ボタンを押下する。




ログイン画面が表示される。
ユーザ名、パスワードを入力するとサーバマシンにログインしたのと同様な環境が利用できる。




ログイン時のウィンドウマネジャ起動や、各種ユティリティの起動が開始される。




ログアウトすると、ログイン画面に復帰する。

ハイバネーションに関しては、環境依存の可能性があるため各自の環境で確認してください。


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注)
「ログイン画面の設定」において、「セキュリティ」および「ユーザ」のタブは
各動作環境に合うように、各々設定してください。



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